家をつくると当たり前のようにつくる居間、タマゴグミの場合食堂を兼ねることが多いです。俗にいうリビングダイニングというものです。

居間の意味を調べてみるとウィキさんでは「家族が一家だんらんを楽しみくつろぐ部屋と考えられている」と書いてあります。googleさんは「家族がふだんいる部屋」となっています。

先日、岡崎の幸設計建築の一級建築士 奥野さんとネット上で対談(お話です)をしました。その様子を収録していますので、一番最後にリンクを貼ります。

そのテーマがリビングでした。

本当は女性目線のリビングアドバイスを欲しかったのですが、最初に投げかけられた言葉は「最近テレビのないリビングってありません?」という話からでした。

居間とテレビとの関係

お客様にプランを提案するとき、居間にテレビを書き込んでいます。つまり居間をつくるとき、テレビの存在ありきで計画しているのです。

ところで、あなたは最近テレビをどれだけ見ましたか? youtubeやネットフリックス等よりどちらが長い時間見ていますか?

昔は、土曜日の8時になったらテレビの前に集まって「ひょうきん族」だったし、その前の年代は「全員集合!」を見ていました。その他にも、アニメや大河ドラマなど家族全員で見ていましたね。

テレビは、決まった曜日と時間に決まった番組が流れるというシステムです。つまり、決まった時間に家族を集める装置でもあったのです。

団らん=テレビ

という方程式が成り立っていました。ここ数年前までは。

今、その方程式が崩れ去ろうとしています。

どうしたら家族が集まるのか?

そもそも集まる必要があるのか?と思われる方もいるかもしれませんね。けど、家族は一番小さな社会集合体。子供たちはここで外部とのコミュニケーションの練習をしてさらに大きな「学校」という社会、「地域」という社会に対応していく大切な場所です。

だから、団らんは必要と私は考えます。

で、どうしたらいいんだ。ということですよね。

明確な答えはありません。まずは、タマゴグミで建てるお客様には居間について考えてもらう機会をきちっと作っていこうと思います。

そして、あなたのご家族ならどんな方法、どんなきっかけがあれば団らんという行為(言い回しが変ですね)が発生するのか考えてもらいます。

とはいっても、考えるきっかけが欲しいですね。

そこで、私は居間をご提案するときこんなことを考えていこうと思います。

それは、

方法例1:ご夫婦にとって一番快適な場所にすること。

です。

まずは、居間をあなたが一番いたくなる場所にします。

そのためにあなたの話をさらに深く伺います。

お休みの日にどんなことをしてるのか、くつろいでいるなというときはどんな状態なのか。夢中になることはなにか・・・・

それを実現するために、今までの居間のスタイルが壊れても全くかまいません。だって、もう昔の居間は消えつつあるものなので。

あなたが居間で楽しく過ごすことで、家族のだんらんを発生させられないかという狙いです。家族の誰かが楽しく過ごしていると、何となく見てみたくなったり声をかけたくなったりするはずです。

もう一つの案は

方法例2:集合したくなる何かを置くこと。

これは、私の家の例です。

テーブルに一枚の欅の板を買いました。いつもの河合銘木さんに行って、節ありの安い欅板を探してもらいました。

それを1階の土間に置くことで、日曜日の夜は夫婦で食事をするようになりました。普段は帰りが遅いのですが、日曜日は特別な用がない限りは家に帰ります。

そして、そのテーブルに料理と酒を並べて食事をします。長いときには3時間ほどになります。話している内容はくだらないことです。例えば「醤油は油じゃないのに何で油がつくのか?」とか「ターボジェットエンジンとターボファンエンジンの違い」とか。

結構いい時間を過ごしています。

その他にも、佇みたくなる庭を直結させるとかいろいろあるかと思います。

ただし、何かを仕掛ければ必ずうまくいくわけではありません。だから、あなたに合っているであろう方法を探る必要はあります。

要は

生活スタイルは時代とともに変わっていきます。だから常識にとらわれたモノづくりをしていると、長く使えないものを作ってしまうこともあります。

特に、「居間」とか「キッチン」とか「子供室」(この名前はタマゴグミの場合は使いません)という名前に引きずられて、すぐに使えなくなる部屋を作ってしまうかもしれません。

長持ちする家を造るには、どれだけ先を想像したかも影響してくると私は思います。

一緒に将来を考えながら家づくりをしましょう。

奥野さんとの対談はスタンドFMの私のチャンネルから聞けますのでよろしければどうぞ。

一級建築士たちの雑談 リビングって何?