マーサ(と言っても岐阜市近辺の方しかわかりませんよね)近くで、整骨院兼用の住宅を建てさせていただきました。10月の5日から12日にかけて予約制の見学会を行います。
個性とデザインについて考えてみる
いつもは内容についてお話しますが、今回は個性とデザインについてお話します。
下の写真が、今回見学させていただくお宅です。

下の写真は4年ほど前に建てさせて頂いたお宅です。

何か気づきませんか。 同じように見えますよね。
迷走していた設計事務所時代
設計事務所に勤めていたとき、色々な設計に携わりました。一般住宅から工場、店舗、商業ビル、病院・・・
私が勤めていた設計事務所は、基本プランから全て任されます。要所要所で所長のチェックが入り、時には自分が考えた形と大きく変わることもありますが、ほぼ自分の考えを通すことが出来ました。
写真を出すことは出来ませんが、その当時の設計した建物を見比べてみると全てバラバラなのです。
建築士が行う設計は「個性」であり、お客様は自分だけの家(建物)を望んでいる。だから、いつも違うデザインじゃないとダメだ。
という、考えに縛られていました。それでは毎回違うデザインを出すにはどうしていたかというと、国内外の建築家の建築事例集を数百冊見て「よし、今回はマリオ・ボッタ風で行こう。」なんてやっていたのです。
これって、自分の個性じゃなくて物まねじゃん。
所長にぼそっと言われたことがあります。「君らしさが見えないね。いつも違う設計を出来る建築家なんて殆どいないよ。私が知る限りルイスカーン位だな。」と。
同じことを繰り返すこと
家づくりを始めるとき決めたことは、仕上げ 仕様を絞り、デザインを統一させることでした。こう書くとカッコいいのですが、簡単に言えば「同じことを繰り返すこと。」です。
同じことを繰り返すメリットは、改良し続けられることと、施工を繰り返すことで熟練度をますことです。
とはいっても、同じ図面を使って、同じ施工を繰り返していては進歩はちっともしません。重要なのは「常にゼロから考えて同じものを造り続ける。」ことです。
はあ~~??ですよね。
今回のお宅で説明すると、間取りは住まわれるご家族に合うようにゼロから考えていますし、高さや屋根勾配、寸法も両者とも一緒ではありません。
個性は突飛(とっぴ)と違う
どうも、設計事務所時代の私の考え方は根本的に間違っていたのかもしれません。
いつも違う=個性 と考えていたのですが、
いつも違う=突飛(とっぴ)たっだのですね。
この方法でも、実力が飛びぬけてあり常に新しいものを提供できる人であればお客様の支持を受けて良い物を世の中に提供し続けることが出来るのでしょう。ただ、私には出来ません。
同じものを繰り返し造ることで、安定した良い家を提供し続けて その同じ物がその会社独自のものであればそれが個性になる。そしてその個性に共感してもらったお客さまが、私たちに家づくりを依頼してくれる。
そんな流れて家づくりをボチボチと続けられれば幸せだと思います。
そんな幸せのつまった家 見にきませんか?
※見学会の案内は「家づくり勉強セット」をご請求頂いている方にメールにて案内いたします。ご興味のある方で、ご登録がまだな方はお手数ですが下の勉強会セットをお申し込みください。