永く住み続けてもらいたいから間取りも一生懸命考えよう

まずはお断りをさせてください。

この考え方は、私が今までの経験や勉強した結果の考えであり、正解というわけではありません。「こんな考え方もあるんだ。」という参考になればと思っています。また、今回の考え方はお子様を持つご家庭向けです。ご了承ください。

さて始めます。

よく家は子育ての場といわれます。どうしたらよい子に育つか 私たちもお客様と一緒にそのことを考えながら家づくりをしています。少し前のこのブログで「子供部屋」について書きました。親と子供はどう向き合うべきかをご提案した内容です 子供部屋について考えてみる 

今回は、「家は親のわがままでいいんじゃないか」というご提案です。

あなたはどんな人を凄いと思いますか?

多分この文書を読んでいらっしゃる方は30年以上人生を過ごされた方が多いと思います。その間にあこがれる人にたくさんあってきたと思います。
ちょっと思い出してみてください。出来る限り身近な人がいいです。その人になぜ「凄いな」と思ったのですか?

多分、その人が真剣に何かに取り組んでいる姿だったり、小さなことでも夢中で追いかけているときだったりじゃないでしょうか?また、何かを一緒に取り組んだときに圧倒的な差を感じ「こうなりたい」と思ったときじゃないでしょうか?
物を貰ったときとかじゃないのは確かですね。
そういう人に憧れ、近づきたくなり、学びそして追い越したくなるのが人の本能です。

これって、親と子の関係でもある意味同じじゃないでしょうか?力強いお父さんに憧れ、料理とかなんでも出来てしまうお母さんに憧れる。優しさだけじゃない、子供たちに「おおっ、すげ~」と思ってもらえる親でありたいですね。

さて、ここからはちょっと変わったお話をします。

子供はその家庭の「ミーム」で育つ

まず「ミームって何?」ですよね。ミームとは後天的遺伝子のことです。わかりやすい例を挙げると「大阪弁」です。大阪で育った人がなぜか大阪弁を話す。それは大阪という環境がその人に与えた後天的遺伝子(ミーム)なのです。ちなみに最初から持っている遺伝子を「ジーン」といいます。詳しく知りたい方は下をどうぞ。

ミームmeme)とは、文化を形成するDNAのような情報である。人類の文化が形成されるプロセスを説明するための概念であり、例えば習慣や技能、物語といった文化的な情報である。
文化的な情報は会話、人々の振る舞い、本、儀式、教育、マスメディア等によって脳から脳へとコピーされていくが、そのプロセスを進化のアルゴリズムという観点で分析するための概念である(ただしミームとは何かという定義は論者によって幅がある)。ミームを研究する学問はミーム学(Memetics)と呼ばれる。
ミームは遺伝子との類推から生まれた概念である。それはミームが「進化」する仕組みを、遺伝子が進化する仕組みとの類推で考察できるということである。つまり遺伝子が生物を形成する情報であるように、ミームは文化を形成する情報であり、進化する。
さらに遺伝子の進化とミームの進化は無関係ではなく、相互に影響しあいながら進化する。
ミームの日本語での訳語は模倣子、模伝子、意伝子がある。

ウィキペディアより

家庭での毎日の生活は子供が一番影響を受けるミームの場なのです。そしてミームは先人、つまりお父さんお母さん、お兄ちゃんおねえちゃん、お爺ちゃんおばあちゃんが作っていると私は思っています。

私は、家は大人が子供にミームを伝える場所であってほしいと思っています。いいミーム、悪いミーム全く関係ありません。(あくどいのはNGですが・・)

そのためには・・・・

家造りはまず大人の居場所つくりから

別に書斎を作りましょう、というわけではありません。大人が過ごせる場所を作ってほしいと思っています。例えば料理好きの奥様ならキッチンの横にレシピなんかを読める小さな机を設けたり、ビール片手にサッカー観戦をするのが好きなお父さんなら、座ってしっくりくるいい椅子を置く場所を作ってほしいと思います。

「えっ、チョ、ちょっと待った。お母さんの居場所の例はよいとしましょう。お父さんのダラダラサッカー観戦が子供にとっていい刺激を与えるの?」と思いますよね。 う~ん、多分いいと思います。よい定位置をつくることで、今までのダラダラがひとつのイベントになると思うからです。それに、サッカー観戦で一生懸命応援している人の目ってカッコいいな~と私は思うのですが、いかがでしょうか?

子供の居場所よりも大人の居場所をまず確保する。そんな考えを私はお勧めしたいです。それを造るのに、予算も場所も必要です。その場合はまず子供部屋と予定している場所から面積と予算を引っ張ってこればいいのです。

それによって、「方向」が変わると信じているからです。

方向が変わるって??

大人と子供の興味の流れの方向です。

夢中になっている親にお子さんは興味を持って近寄ってくるはずです。親(他人)に興味を持つということですね。そのときはじめて伝えるという準備が出来ると思うからです。

その逆に子供が自由奔放に遊んでいる時、つまり興味が自分(の行為)に向いている時に親が寄っていっても興味は自分に向いたままです。お子さんにとっては楽しいひと時でこれも重要な親の役割なのですが、それだけになってしまっては家庭での教えを得ることなく育ってしまいます。

伝えるとは、何も言葉で面と向かって教えることだけじゃないと思います。むしろその行為のほうが少ないと思うのです。それよりも、普段の何気ない生活の中に伝えることがいっぱいあるはずです。その伝えるひとつの大切な場として家があると私は考えています。

お子さんの部屋を充実させることは否定しません。ただ、大人から子供に伝える場は作ってほしいと思っています。子供が小さなころから部屋に閉じこもってしまうともしかしたらパソコンがお父さんお母さんになってしまうかもしれません。

~ちょっとした愚痴~
ITの恩恵は私も凄く受けています。この考えをお伝えしているのもITですからね。 けど・・・子供たちが「ググればすぐわかる」という安易な環境で育つのが怖いと思うんですね。昔は「おかあさ~ん、この漢字どう読むの?」と聞いて、解らなかったらおやと一緒に調べたり考えたりしたものです。そして、自分で考え確かめた経験が解決する力になっていったと思います。しかし、今はすぐに答えが出てきます。それが本当の答えかも疑うことも忘れGoogle先生に育てられるのです。

わがままになりましょう

家を造るとき、本当に色々考えなくてはいけなくて大変です。土地探し、お金のこと、造ってもらう会社選び・・・ さて、全部何とかなって間取りを考える段階で、お任せ、となってしまってはもったいないです。

具体的な間取りをあなたに考えてほしいとは思っていません。それはプロの私たちの仕事だからです。あなたの仕事として、あなた自身の考えを言葉にしてほしいのです。その言葉は世間一般のことではなく、あなた自身のことです。

けどこれが案外難しい。普段自分のことなんて意識したこと無いですもんね。それに自分のことが解っていても、なかなか言葉に出来ないのが現実です。

そのために、私たちのヒアリングがあります。プランを作成する前のヒアリングとは、6帖の部屋がいくつほしいとかいうものではなく、あなたの本当の希望を浮き出すためのものです。

今日はここまでです。

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