家を建てるときどんな材料を使うのかというのは、ひとつの悩みどころですね。

タマゴグミでは、構造材は岐阜県材の杉と桧を使っています。それも製材所は平成30年現在は下呂の倉知製材のみです。その理由は、強度が強く、水に強く、腐りにくくシロアリに・・・なんていうことは言いません。本音でお話しましょう。

国産材は良くて、外国産材は悪い?

住宅メーカーさん棟、多くの住宅屋さんで使っている材料はホワイトウッドの柱と米の梁 もしくは集成材の柱と梁を使用しています。ホワイトウッドは水に弱くとか、シロアリに弱いとか言われていますが、これは全く気にしなくていい内容です。

まず水についてですが、そもそも主要構造材は水にぬれないようになっています。きちっと通気層をとって、防水シートを正しく施工し、窓周り等の防水処理が適切で、出来れば屋根の軒が出ていれば柱が雨に当たる心配はありません。また、怖い内部結露についても壁の中の結露がおきないように完璧なベーパーバリアー(部屋内の湿気が壁内に入らないようにビニール等で覆う処理)がしてあるか、内部に入った湿気がいったん吸収され外部に放出されるようになっているか(タマゴグミはこちらのタイプ)であれば、壁体内結露で内部の構造材が腐る心配もありません。ということは、木が腐る腐らないは施工と収まり(工法)の問題であり材種の問題ではないということです。

また、シロアリについても日本の木は強くホワイトウッド等外国の木は弱いような記事を目にしますが、それも五十歩百歩といったところです。シロアリについてはまた詳しく書きますが、樹種を選ぶほどそんなに繊細(グルメ?)な生物ではないようです。簡単な話で、国産の木は日本のシロアリに抵抗力が少し強いというだけです。10年以上前に岡崎シロアリ技研さんに伺ったとき、桧はおろか炭までガジガジとカジッているシロアリを見せて頂きました。つまり、どんな材種を使おうが、シロアリに対する適切な対応が必要だということです。

木材強度はどうなの?

強度については、下に表をつけましたが杉とホワイトウッドはほぼ変わりません。梁材については杉よりも米松のほうが強度は上です。だからスギの木の家の梁は通常より太い材料を使用しなくてはいけなくなります。

フェアウッドHP

なんで日本の木を使うの?(ちょっと高くなるのに・・)

それではなぜ杉や桧の日本材を使うのか?

それは、私の好みを押し付けているとしか言いようがありません。もうちょっといい言い方をすると「私たちタマゴグミと価値観を共有していただける方に私たちが良いと思うものを提供している。」でしょうか。こう書いてもやっぱり押し付けですよね。

それでは何が良いと思うのか?

ひとつは、香りです。これも、感覚的なものなんですけどね。

部屋の中に入ると、ファッと広がる木の香り。タマゴグミの見学会や事務所、モデルハウスにいらっしゃる方のほとんどの方が「木のいい香りがしますね~」といいます。そしてこの香りは長く続きます。こんな香りに包まれて生活できるなんて素敵じゃないですか?

外材にも香りがあるじゃないかって? 確かにそうです。ただその香りの種類が違うのです。お茶に例えるとしたら、杉はなんか安心する麦茶や番茶のような安心する香りで、ヒノキはちょっと特別を感じる緑茶のような香りなんですね。(そのものの香りがするわけでなく、例えです)外材の香りを例えると、どちらかというとコーヒーと紅茶の香り。普段使いにはちょっと慣れないかなというのが本音です。

次に色やもよう。

タマゴグミでは、梁のあらわし(天井に隠れていない状態)の家が殆どなのですが、やはり杉の色やもようは落ち着くのですね。年数がたつほどいい色に変化していく。もしかしたら、生まれたときからお寺や神社に親しむ日本人だからその色がいいと感じているのかもしれません。

また肌触りも良くて、ついスリスリしたくなるあの木肌。どちらかというと、ネコさんや犬さんのようなペットと同じ可愛さでしょうか。

もうひとつは、木を作っている人でしょうか?

たまにお邪魔する下呂の倉知製材所の倉知さんは、結構男前なのになんかクソまじめな感じで、わらかしても笑わないような人。そんな人が、木について淡々と語り、こだわりを持って製材をしている杉やヒノキの材料。たまに電話をもらったかと思うと「今、●●邸の材料を用意しているだけど、この柱、中心で見えるからこんな材料用意するよ。」とボソッと伝えてサッと切る。「ああ、この人たちの木を使い続けたい」と思うのですね。

家づくりのこだわりって、案外こんなものだったりします。