私がはじめてお会いするお客様によく言う言葉のひとつとして「家づくりは妥協の連続です。よい妥協を出来るようにしましょう。」があります。

夢の家づくりなのにひどいこと言うな、と思いますよね。けど、これが現実です。

妥協はなぜ発生するのか?

家づくりには予算があり、土地の広さとか物理的なことがあり、法律があり、構造があります。そして家を造るときには希望(要望)と夢があります。希望を現実に変えるにはお金が必要であり、技術が必要であり、広さが必要です。その必要なことが無理となったときに諦めが発生し妥協に変わります。

お金をたくさん持っていれば、そんな妥協することなんてないだろう。と思いますか? そんなことないですよ。私は設計事務所時代1億円オーバーの家を担当させていただきました。5億円の家づくりの現場もすこし関わらせていただきました。予算があっても同じです、通常レベルより上のほうで問題が起こるだけです。やっぱり最後は妥協です。

妥協の方法にはどんなものがあるの?

予算の場合の妥協で考えて見ましょう。

たとえば外壁、弊社ではソトン壁という塗り壁をよく使います。こんな壁です。質感がよくてメンテナンスもあまりかからずよい壁です。

ちょっと高いです。ガルバリウム仕上げの外壁と比較して大体1棟あたり100万円程度の差額がでます。しかし、そんな予算は出ない、さてこんなときどんな妥協方法をとりますか?

  • あきらめる。
  • 住宅ローンの金額を増やして予算を何とか搾り出す。(予算増加に対する妥協)

こんなところでしょうか?  実はまだ妥協策があります。たとえば

  • 家の大きさを小さくして予算を搾り出す。
  • 設備機器のグレードを下げて予算を搾り出す。
  • 塗り壁の面積を減らして、増加分を減らす。
  • 似たような種類で、違う塗り壁を探す。

とか、色々ありますね。前の2つが間違っていて、後の4つが正解というわけではありません。どれを選んでもすべて正解です。それがよい妥協であれば。

私が考えるよい妥協の方法

私が考える家づくりのよい妥協とは、あとから残念に思うことがあっても、後悔はしない妥協です。

そのために、あなたがやることは家づくりの優先順位を明確にすることです。簡単には分類できませんがたとえば広さが一番とか、質感が一番とかです。よい妥協をするためには、一見違うものと違うもの 例えば家の広さと壁の質感 とかを比較する能力が必要になるということです。

「いや~そんな能力つけれないよ。」と思いますよね。  確かに! うん、難しいです。

ということで、私たちがいます。

よい妥協をしてもらうために私たちはあなたに色々質問をします。例えばソトン壁、あなたはその壁仕上げの何に関心を持ったのか聞き出します。質感なのか、性能なのか、色なのか、耐久性なのか、それらをミックスしたものなのか・・・・

そして、代替商品があるか、価格はいくらかとか もし予算を搾り出すのなら他のどんなところで予算を搾り出すのかとか、塗り分けるのならどんな方法があるのかとか考え付くだけ案を出します。 そして、あなたと一緒に一つ一つ具体的に比較していきます。

そうです、よい妥協とはしぶとく諦めない方法をまず探るところから始まります。また、結果はいちかゼロではなくて、その中間や代替案もあることを知りそれらも検討してみることも家づくりのよい妥協案を出す方法です。

しぶとく粘って、よい妥協を繰り返しながら造られる家はきっと愛着のある家になるはずです。