注文住宅とはあなたの個性を反映した、あなただけの家です。

と、いうことなのですが本当にそれでいいのかな?とものすごく悩みながらいつも家を設計している私です。

ここからの考えは私個人の考えでです。

注文住宅=あなたの個性を反映させる=あなただけの家 となると個性って一体何?となるわけです。

ある個人特徴づけている性質性格その人固有の特性パーソナリティー。 「強烈な-をもった作品」 「 -を発揮する」

weblo辞書より

個性は時間によって変化する?

これまたごちゃごちゃになる内容です。私もこれらの境界線が明確に解っていません。

毎年末に、建てていただいたお客様のところにジュースと駄菓子をもって訪問しているのですが、「子供がもう中学生でね。」とか「大学3年になりました。」とかビックリ(まあ、当たり前なのですが)するお話を聞きます。これまた当たり前なのですが、子供が成長るにあたり生活パターンも行動も持ち物もすべて変わってきます。そして、もっと時がたつと子供は巣立ちます。

そうなると子供の隠れ家にとつくった居場所は物置になり、子供部屋はたまに帰ってくる子供の宿泊施設になり、室内の滑り台(少数派だと思いますが)は使われなくなります。

どうも、子供の今に合わせて家を考えると後々問題が起こるようだということが解ります。

私に知り合いでバイクが好きな人がいました。部品を購入しては自分でくっつけたり、タイヤまで自分で交換していました。けど、ここ数年はバイク屋さんにバイクを預けっぱなしで、乗ってもいません。1階に土間を作りそこでバイクいじりをと家を計画しかけたのですが、今になってはやらなくてよかったと思っているそうです。

変わらない個性はあるの?

土地が持つ個性は殆ど変わらないと思われます。確かに周りの家が建替えたり、新しく建物が建ったりするでしょう。道幅が広がったりもするでしょう。ただ、それはある程度予想できる個性です。

その土地はどちらから太陽があがりどちらに沈むのか、その間の日陰はどうか。どんな景色を持っているのか。道路からの視線は、音は、風は・・・・ 土地は凄い個性を持っています。そしてそれらの個性は長い間変わりにくいものです。

周辺環境も変化しにくいものです。たとえば駅が近くにあるとか、病院があるとかです。

注文住宅は 個人の個性は無視して土地にあわせて作るのが正解か?となるとこれまた違うような気がします。

私が考える注文住宅の設計ですが、まず、土地を見に行って土地の個性をよく知る。次にお客様の予算を一緒に考え決める。そして、あなたの話をよく聞く。聞くことは具体的なことだけじゃなく、どんなことを考えていらっしゃるのかとか、子育ての考え方とか、場合によっては子供のころのこととか。それらの情報で、あなたの今と未来を出来る限り想像します。それらの情報を基に、単純な四角で家の大きさを決め、車の止める位置を決め、玄関や窓の位置を決め、柱の位置とか梁とかの構造を決めていきます。そして、部屋の位置を決めていきます。(構造と部屋の位置きめはほぼ同時です)

この部屋の位置きめ、つまり間取りのときにあなたの個性を反映させようと考えます。たとえばお子さんの居場所。今は親さんと一緒だからここ、そして中学のときは、ここかな 社会人となって家から通う選択をしたら、ここをつかったらどうだろうか、そんな予想をしながら設計を進めます。

タマゴグミの特徴として部屋の名前はつけません。部屋の使用方法は時によって変わると思われるからです。と、言うか変わってもらわなくちゃ困るのです。人の成長家族構成の変化に柔軟に対応できてこそ注文住宅じゃないかと思います。

なるほど、変化してこそ注文住宅か